起立性調節障害~心(メンタル)編~
2019年06月16日
朝になると起きれない、頭が痛くなる、おなかが痛くなる。
でもお昼ぐらいになると治ってしまう。だから「明日は大丈夫だろう」と思っても、次の日もまた同じく身体がツラくて起きれない…。
病院へ行っても原因不明。お薬も効いてるのかわからない。メンタル的な問題を指摘される。
この状況を改善させるため、子供を励ましてみるが一向に変わらない。
起立性調節障害の典型的なパターンですね。
だいたいこんな状況になってから、来られる方が多いです。
ホントは
「もっと早く来ていただければ、こんなに長くつらい思いをしなくても良かったのに…」
と、毎回思ってしまいますが。
そこで悩んでても仕方ない。もっと起立性調節障害が知られるように、頑張っていくだけですね。
これって子供に何が起こっているのか?
親から見ると歯がゆく感じることでしょう。原因がないのに症状が改善しないから。
「気持ちが弱いのかしら…」
と思っても仕方ないかもしれません。
でも、決してわざとやっているわけではありません。
そして気合が足りないわけでもありません。
子供だって必死に頑張ろうとしているんですね。でも出来ないんです。
では何でこんなことになったのか?
…実はコレ、頑張り過ぎたからなんですね。
自分の回復できる量を越えて頑張り過ぎたから、こうなったんですね。
だから必要なのは回復させてあげること。
子供の心がしっかり回復できることが重要なんですね。
どうやって心を回復すればいいのか?
回復するにはまずコレです。心を休ませてあげることなんですね。
休まないと回復できませんから。
「でも身体はわかるけど、心はどうやって休めるの?」
そんな声が聞こえそうです。
簡単ですよ!
自分事で考えればいいのです。
あなただったら、どんな時に心が休まりますか?
たぶん、こうではないでしょうか?
「何も考えずのんびりしている」
「好きなことに没頭する」
どうでしょう?そうなればリラックス出来るのではないでしょうか?
しかも誰にも邪魔されない環境であれば最高だと思います。
つまり子供にもこんな環境が必要なんですね。
そして安心して心を休めることが出来れば良いのです。それの環境を作ってあげること。それが親の役目なんですね。
これでは子供の心は休まりません!
逆に良くやってしまいがちなのがコレ。
「励まし」
子供のためを思っての事だと思いますが、実はダメなんですね。これだと子供は頑張らないといけないからです。
さらにダメなのが
「学校行かないと進級できないから」
「周りの人が変な目で見るから」
とか将来の事を考えさせ足り、世間体を言ったりすることです。
これらは子供のためを思っていっているように見えますが、実は親の不安を押し付けているだけなんですね。
子供だってそんなことはとっくにわかっているのです。でも出来ないから困っているんですね。
必要なのは子供をありのまま受け入れてあげること
良く言われる言葉ですが、子供をありのまま受け入れることが大事なんです。これを行う事が子供に必要な環境づくりになるんですね。
苦しんでいるどもをそのまま受け入れる。ありのまま認めてあげる。
そこに必要なのは「いたわりの言葉」、これだけなんですね。「ツラいんだね」「今のままで大丈夫」これが言えるかどうかなんですね。
今のままで大丈夫なら、子供は安心できるのです。安心できるから心が休まるのです。
これが言えるかどうかは、親の気持ちも大事なんですね。
まとめ
起立性調節障害は解決できる症状です。
解決に必要なのはお薬ではありません。
子供の身体や心を休めて癒すことなんですね。
これが出来れば自然と回復していくのです。
回復していけば自然と起きれるようになるんですね。
そのために必要なのが、子供をありのまま受け入れること。
自分のことは置いといて、まずは子供と向き合ってみませんか?
今の子供をそのまま受け入れてみませんか?
そこに答えが必ずありますよ。