過敏性腸症候群について

2019年05月10日

検査で異常がないのに症状が続く過敏性腸症候群。悩んでいる人も多いです。でもこの症状、これはいったいどんなものなのでしょうか?

そのあたりを考察してみました。

過敏性腸症候群の特徴

便秘、おなかにガスがたまる状態がいつまでも続く過敏性腸症候群。
この症状の特徴は、以下のようになります。

  • 日本人の10~15%にみられます。
  • 男女比は1:1.6で女性がやや多いです。
  • 男性は下痢型、女性は便秘型が多いと言われています。

この症状、腸のお薬では改善しないことがほとんどです。

原因は何?

原因自体はまだよくわかってません。ワイズ接骨院・整体院の解説風景

こんなふうに私は感じております。
何らかの原因で腸の機能がコントロール出来ない状態。

この症状に悩んでいる方には、

  • 消化管異常運動
  • 消化管知覚過敏
  • 心理的異常

といった状態が認められています。
ですが、これを引き起こす真の原因はわかっていません。

一部は感染性腸炎の後に発症することから、免疫が関係していると思われています。
またストレスにより悪化することから心因的・自律神経的な要素も疑われております。

症状

主な症状は腹痛または腹部の不快感便通異常、もしくは腹部のガスの症状です。ワイズ接骨院・整体院の便秘について

症状の出現別に4つのタイプに分けられます。

  1. 下痢型
  2. 便秘型
  3. 交代型
  4. ガス型

それぞれ見ていこうと思います。

1.下痢型

腸でのゼン動運動が大きすぎる状態です。

腸での水分の吸収がうまくいかないので、下痢の状態で便が排泄されてしまいます。

2.便秘型

腸でのゼン動運動が少ない状態です。

腸内で便の滞在時間が長くなるので、その水分が多く吸収されます。
水分が少ないので便が硬くなり、出にくかったり出てもコロコロとした便になってしまいます。

3.交代型

下痢と便秘を繰り返す状態です。

自律神経が不安定で腸の状態も不安定です。だから繰り返してしまうんですね。

4.ガス型

腸内にガスがたまったり、頻繁にガス(おなら)が出てしまう状態です。

症状の特徴は

  • お腹が張って苦しい
  • ガスが動くと痛みを感じることもある
  • ガスだけでなく下痢も伴うのでトイレの心配が常に気になる。

といったところです。

また過敏性腸症候群のガス(おなら)は通常よりにおいが臭いので、
「人前でガスが出て匂ったらどうしよう」と深刻に悩むケースも多いです。

どうすれば良いのか?

根本の原因はわかっていません。

しかし、ストレスで発症することが非常に多いので、心理的な要因が強く考えられます。
腸と脳との関係を考えると、症状改善のヒントが見えてきます。

腸と脳の関連性

腸と脳は腸脳相関という言葉があるぐらい、密接な関係性があります。ワイズ接骨院・整体院のストレスの説明

腸には脳と同じように、神経がたくさん存在します。これらは自律神経を介してつながっています。

脳が感じた情報は、自律神経で腸まで伝わります。逆に腸の情報も脳に伝わります。

だから脳が感じたストレスは腸にもストレスとなるのです。また腸が感じた不調は脳へのストレスになり、どちらも体調不良(腸の過敏性)をきたす要因となります。

両方からの情報で悪循環に陥ってるのが、過敏性腸症候群の実態であると考えられます。

悪循環を断ち切るには

この悪循環に陥った関連性を断ち切れば、過敏性腸症候群は改善できるでしょう。ワイズ接骨院・整体院の自律神経と呼吸の関係

そのためには

  • ストレスへの抵抗力の改善
  • 腸の状態の改善
  • 自律神経のバランスの改善

が必要になります。

また症状がいきなり改善することはないので、対処法として

  • ストレスへの対処法
  • 腸への負担の軽減
  • 自律神経をコントロールする方法

を併用しながら、気長に根気よく取り組むことが改善には必要なんですね。

今すぐできる!自分で改善するための第一歩とは?

改善のための大事なポイントはワイズ接骨院・整体院の症状解説風景

  • 血液循環が改善すること
  • 自律神経を整えること
  • お腹をリラックスさせること

になります。
いろんな方法がありますので、自分で調べてみるのも良いですね。

当院でおススメしている方法は

  1. 散歩やストレッチなど軽い運動
  2. 腹式呼吸

になります。

1.散歩やストレッチなどの軽い運動

散歩や軽い運動の目的は、身体の血液循環を良くすることです。

だから楽にでき身体が温まるぐらいに行う事が重要で、息が切れるほど行う必要はありません。

散歩だったら20~30分ぐらい、少し大股で姿勢よく歩くと股関節がしっかり動くので、効果的です。

ストレッチも股関節や体幹を中心としたものの方が、お腹の血液循環の改善には効果がたかいかもしれませんね。

腹式呼吸

腹式呼吸は

  • お腹の運動
  • 自律神経を整える体操

として有効です。

方法としてはいろんな方法がありますが、当院で指導している方法は

  • 10秒かけて鼻から息を吸う
  • 20秒かけて口から息を吐く

という方法です。
ポイントは「息を吐く」方が大事、ということです。

最初から長くし過ぎると、苦しすぎて効果が出ないこともあります。半分の時間から行うことをおススメしております。

最後に

過敏性腸症候群の基本的なことを書いてみました。ワイズ接骨院・整体院の施術スタッフ画像

体操に関しても、初歩的なことのみ書きました。

これだけで改善するのは難しいかもしれません。それは根気が必要なのと、自分一人では改善しにくいことも多いからです。

でもまずはやってみる!

やらなければ何も変わりませんそのうち…、はいつまで待っても来ないのです。なぜなら症状が出た生活習慣のままだからです。

生活習慣を変える為、まず一歩踏み出してみませんか?

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