夏休みに起立性調節障害が落ち着くのは

2019年08月3日

起立性調節障害は夏休みに入ると一旦落ち着くことが多いです。夏休みに入ると

当院でも夏休みに入ると、子供の症状が落ち着くので来院回数も減りますから。

だから「もう大丈夫かな?」と思ってしまいたいのが普通ですし、仕方ないと思います。

今まで悩んでいたことが気にしなくても良くなるので、親としてもホッとするところ。
今までずっと気が休まらなかったですからね。

…、しかし学校が始まると慌てます。

「また症状が出てきた!良くなってなかった…」
「再発した!」

このように訴える親が毎年9月に増えるのです。

でも何で夏休み中は良かったのに、学校が始まると症状がまた出てきたんでしょうか?

一番の理由はこれです!

一番大きな理由はこれです。

夏休み中は学校へ行くストレスから解放されてたから夏休みに落ち着く症状解説

だから学校が始まる時期にそのストレスがかかり始めたので、症状が再び出てきたのです。

この場合、多くの方は精神的に弱いから、と考えます。
「なんでうちの子は気持ちが弱いのかしら…」
あなた自身もそう思ってるのではないですか?

だからつい
「気合が足りない」「怠けてる」
と思ってしまうのですね。

実はそうではありません。
子供なりに必死に頑張ろうとしているのです。
だって一番学校に行けなくて悩んでいるのが子供なんですから。

ただ自分が頑張れる限界を超えてしまったので、もう頑張れないだけ。
これ以上は無理なんですね。

だから行けないのです。そして周りの目もとても怖いですし…。

なので頑張らなくていい夏休みは楽になるんです。

このような状態が改善してないから、休み明けの学校が始まる頃には再発するんですね。

必要なのはこれ

必要なのは頑張らなくていい環境なんです。

頑張らなくても行けるようになれば良いんですね。

そのためには頑張りすぎの状態を改善してあげること。普段頑張ってばかりいる状態から解放してあげることなんですね。

すべてはココから始まるのです。

どんなに薬で改善させようとしても無理なんですね。根本のこの状態が改善しないと、何ら回復はしていかないですから。

だから必要なのは子供に「頑張らなくていいよ」と感じてもらえる親自身の余裕と環境なんですね。

これを作れれば、子供の心も休まって落ち着くのです。そして気持ちに余裕が出てくれば、学校にも行けるようになるんですね。

学校へ行く前に、気持ちが和らぎ余裕が出ることがとても大事なんです。
だから解決していくのです。

決して頑張るから行けるようになるのではないんですね。

ではどうやってそれを作るのか?

親が自分に余裕を作ることが出来れば、子供の気持ちも緩むのです。それが子供の気持ちが緩む環境になるんですね。ワイズ接骨院・整体院の院長解説風景

そのためには以下の事を知ることが大事。

  • 自分が何に悩んでいるのか?
  • 何が受け入れられないのか?
  • 自分はどんなことを子供に期待しているのか?

このようなことを見ていく必要があるのです。

そしてそれらの気持ちを受け容れていくんですね。いわゆる自己受容していくという事なんです。

自己受容とは、自分のすべてをありのまま受け入れること。

「良い」「悪い」「正しい」「間違っている」これらの基準を取っ払って、自分をありのまま受け入れる。これが出来れば起立性調節障害も解決します。

いきなり自己受容が出来ないのは仕方のない事。やったことないからです。

もし今まで出来てたのなら、子供の事でそんなに悩まなくても良かったはず。
でもそうではないから、悩んでいるのですね。

だから少しずつやっていけば良いんですね。

大丈夫です。継続してやっていけば、出来るようになってくるんですよ。
毎日根気よく取り組むことで、ちょっとずつ出来るようになっていきますから。

そして出来るようになってくると、親であるあなた自身が楽になってきます。そして余裕も自然と出てくるんですね。

親に余裕が出るほどに子供は楽になっていく。実はそれが環境づくりでもあるんですね。

焦らず少しずつ続ければ、必ず出来るようになってくるんですね。

自己受容の具体的な方法は、別の時に書いていきます。

更に詳しく知りたい方は「起立性調節障害」のページをご覧ください。

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