腰部脊柱管狭窄を楽にするための考え方
2019年05月8日
脊柱管狭窄に悩む方は多いです。
「手術しないとよくならない」と言われ、がっくり来る方も多いです。
でも本当に手術が必要なんでしょうか?
私の経験上、手術しないで改善した人をたくさん見てきました。
だから絶対に手術が必要というわけではないんですね。
そこで気づいたことを、腰部脊柱管狭窄の解説とともに書いていこうと思います。
腰部脊柱管狭窄とは
一般的には「加齢など様々な原因により骨・関節・椎間板・靭帯の変形や肥厚で脊柱管が狭くなり、それにより神経が圧迫され症状が出る病気」と言われています。
これに対して、病院で行われている方法とは何でしょうか。
- 投薬
- ブロック注射
- 腰椎牽引
- 電気療法
- 運動療法
- 脊柱管拡大術(手術)
手術以外はすべて狭くなった脊柱管を広げる方法ではありません。ですがそれでも手術しなくて改善していく人も多いのです。
だとすれば”脊柱管の狭窄だけが脊柱管狭窄の原因なのか”という疑問が出てきます。
本当に脊柱管の圧迫が原因なのか?(理論的考察)
病院では症状と画像診断で判断するんですね。
でも臨床で見ていくと、それだけではないんですね。
たとえ画像上は脊柱管狭窄と映っても、症状の出方が異なることも多い。しかも「手術しないと…」と言われていた人が、手術しないでもよくなっていく。そんなことはしょっちゅうあるんです。
<一般的な考え方>
姿勢の悪化により、脊椎に過剰の負担かかるようになります。その負担の変化で、骨が徐々に変形してつぶれるんですね。
この際に脊柱管の中へ変形が出てくると、神経の通り道が狭くなっていきます。この突出が大きければ神経が圧迫されるのです。
神経の圧迫の程度で症状が異なります。
<臨床上感じていること>
すべての症状が脊柱管での骨性の神経圧迫からではないのです。それは手術しなくても改善する人がいるから。これは骨性の圧迫では考えられないことなんです。
だったらどうなのか?
私は本当はこうなのではないか、と思っております。
痛みをかばって
- 筋肉が硬くなったり
- 血行が悪くなったり
- 靭帯が肥厚したり
して症状を出している部分も多いです。
またお薬は痛みは押えるものですが、原因の改善にはなりません。また、こわばりがとれないと血行は悪くなります。
血行が悪いと、神経も酸欠や栄養不足に陥ります。回復力が落ちるので、身体はどんどんこわばります。これが積み重なると、今度は薬も効きにくくなります。そンな状況だから手術になってしまう場合も多いですね。
また、骨性の問題である変形や骨棘・骨粗鬆症も、実は内臓や栄養の問題で起こるんですね。カルシウムの摂取不足で、骨からカルシウムが流出し、変形や骨粗しょう症になっている。
脊柱管狭窄は高齢の方に多いです。
高齢の方の特徴は
- 内臓疲労で内蔵が下垂し、腰椎に負担がかかる。
- 頭蓋骨が歪み硬膜がねじれ、腰椎骨盤に負担がかかる。
- 背骨全体が硬いので、比較的動きの大きい下位腰椎に負担がかかり過ぎる。
などです。
この問題を解決できると脊柱管狭窄症も良くなるでしょう。
本当に狭窄症が原因なのか?(現場での体験から)
手術以外で病院の投薬や注射・リハビリでも改善していく人は多いです。
これは何を表しているのか?
脊柱管が広がらなくても改善できるということなのです。
(もちろんすべてが改善出来るとは言えませんが)
つまりレントゲンやMRIの画像では、本当のところは解らないのです。
まずリハビリをしてから、判断しても良いのではないでしょうか。
例えば注射や投薬・リハビリで改善すれば、脊柱管の骨性狭窄ではないのです。
痛みによる体のこわばりや炎症が原因で症状が出ていた、ということ。
またリハビリで改善したのなら、出ていた症状は脊柱管の骨性狭窄によるものではなく、
- 筋肉や人体などの軟部組織のこわばりや肥厚
- 関節のこわばり
- 血液循環の悪さ
が原因だったということなのです。
最後に
筋肉や関節のこわばり・血液循環の悪さの原因は、普段の生活習慣からくるものなのです。
日常生活での疲労や負担が重なって、身体の歪みを作り症状を出すんですね。
だから改善のためには、生活習慣の見直しは絶対に必要なんです。「リハビリだけでは改善しないけど、生活習慣見直したらよくなった」
そんな声もたくさんあるのです。
どこまでやってみるかは個人の自由。でも手術はしたくないのなら、頑張る必要があるんですね。