生理痛はなぜ起こる?
2019年05月3日
生理痛ってなんなのか?
ほとんどの女性が経験したことがある生理痛。人によって痛さが全然異なります。なんでこんなに差があるのか?その辺りをちょっと書かせていただきます。
<生理痛とは>
生理は子宮のデトックスです。
妊娠を維持させる必要がないので、厚くなった子宮内膜をはがし外へ排出するのですね。そうすることで新たな妊娠に向けて、子宮を一旦リセットしているのです。
この生理の時に痛みが出るのが、生理痛ですね。生理痛は人によって傷み方が全然違うのです。全くない人もいれば、ひどくて動けなくなる人もいる…。
この差がどこにあるのか?
それを知るには、生理痛の原因を知るとわかるでしょう。
生理痛の原因は
生理痛の原因は
- 何らかの原因によるホルモン過剰で子宮内膜が過剰に作られた
- 子宮・卵巣への血液循環の悪さによる栄養と酸素の不足
- 身体の老廃物を子宮から出してしまう
- ストレスによるもの
といわれております。それぞれ見ていこうと思います。
1.ホルモン過剰による子宮内膜の過剰
子宮内膜は女性ホルモンでコントロールされてます。特に低温期に多く出るエストロゲンが、子宮内膜の厚みに大きくかかわってくるのです。
女性ホルモンは一般的には体内で作られます。ですが以下の状態では正常に作られません。
- ストレス・疲労などによるホルモンバランスの影響
- 食品添加物や環境ホルモンの摂り込み過ぎ(性ホルモン類似物質)
- 食生活の乱れ(過食や偏食)
これらの影響が強いと、身体で作られる量は正常でも、結果的にホルモン過剰になってしまいます。
食べものや環境からも、エストロゲンに似たホルモンが身体に入ってくるのです。エストロゲンが多いと子宮内膜を厚くします。外からの影響が大きいと、正常の子宮内膜よりも硬くなってしまいます。
子宮内膜が硬く厚いと、強い痛みや炎症を伴います。月経血もドロッとしたレバー状だったり、量が多かったり、期間もダラダラと長かったりします。
2.血液循環の低下による栄養・酸素不足
子宮や卵巣への血液循環が悪いと、栄養や酸素が不足がおこります。子宮の筋肉への血液循環が悪く栄養不足や酸欠になっても痛みが出ます。
栄養や酸素が不足した組織は、固くこわばってしまいやすいです。
酸素や栄養が不足すると、ちょうど息を止めて動いている時と似た状態になるんですね。子宮の筋肉がカチカチな状態なんです。
こんな状態では、生理の時に子宮はうまく働くけません。筋肉がすぐに痙攣してしまうからです。そしてこれが生理の時の痛みにもなるのです。
卵巣の働きも悪くなり、ホルモンバランスは乱れます。
ホルモンバランスが乱れ血液循環も悪いので、子宮内膜は固く肥厚します。
こんな硬い内膜が剥がれ落ちようとすれば、当然内膜に無理がかかり炎症が強く出ます。
これも生理痛が強くなる原因の一つなんですね。
3.排泄の異常
生理は子宮のデトックスで、使われなかった子宮内膜を排泄します。
便秘があると身体の毒素が腸から再吸収されて全身をめぐります。
でも身体に悪いものなので、なんとか外へ出そうとするのです。
子宮もその一つで、生理で出そうするのです。この毒素によって、子宮内膜は硬くなります。硬いと生理痛が強くなります。
また毒素が身体に残らないように炎症も起こします。子宮を毒から守るために炎症を起こすのです。
こうならないようにするには、便秘を改善する必要があるんですね。
また毒素の排泄には酵素やミネラルが使われるので、これらの摂取不足は排泄障害につながります。
ミネラル不足も便秘の原因になり、生理痛の原因になってしまうのです。
4.ストレス
ストレスも生理痛の大きな原因になります。
ストレスが強いと自律神経が乱れます。こんな時は交感神経が昂るんです。交感神経が昂ると内臓の機能は落ちるので、血液循環が悪くなるし、ホルモンバランスも乱れます。
そうすると
- 子宮内膜を正常に作れない
- 子宮平滑筋への血液循環が悪い
となるので、生理痛が強くなります。
まとめ
いろんな原因で生理痛は出てくるのです。生理痛は女性の身体のバロメーター。身体の状態が良い人は、生理痛は少ないのです。
逆に悪い人は生理痛が強くなる。
そんな傾向が強いのです。
一度ご自分の身体をチェックしてみてはいかがですか?