アトピーセルフケア2
2019年04月29日
今回もアトピーセルフケアです。
前回書けなかったところからのスタート。参考になれば幸いです。
2.行動習慣
痒みが出る場合は痒くなった時の環境や行動がに原因があって出るのです。
これは人それぞれ異なります。
ご自分が
「どんな時に痒くなるのかを知る」
ということが、症状改善の第一歩にもなります。
ダイエットで言えばレコーディングダイエットですね。
以下のようなことを、記録していくのです。
- かゆくなった時の状況
- かゆくなる前に何をしたか
- 何をしたら楽になった
- 何をしたらひどくなった
- 食べたものは
などになります。
記録が溜まっていくと、自分がどんな時にかゆくなるかわかってきます。そうすれば対策を立てることも出来ます。
出来れば記憶に頼らず、ノートに記載していく。
思いがけないことに気づくこともあります。
かゆくなる状況とそれに対する対策がわかってくると、ずいぶん楽になってきます。
基本的にかゆくなる状況には、以下の状況があります。
- ストレス
- おふろ
- 食事
- 就寝
- 天候の変化
などですね。それぞれ詳しく書いてみますね。
ストレスがかかった時(嫌なこと、緊張すること、など)
このとき痒くなる場合は、交感神経が働き血液循環が悪くなるのでおこります。
熱いお風呂に入った時
熱いお風呂は交感神経が高まります。交感神経が高まったままだと痒みが出てきます。
寝はじめのとき
このときは副交感神経が働き、血液循環が良くなろうとします。
ですが、皮膚の下で血液循環が滞っている所があると、そこで渋滞が起こり痒みが出てしまうのですね。
雨が降った時など気圧が下がり湿気が多い時
このときは副交感神経優位になり、アレルギー的な痒みが出てくることが多いです。
知っておけば対応も出来るんです!
このようにどんな時に痒くなるかを知っておけば、
- ある程度防げる
- あらかじめ準備をしておける
の様に対処することが可能になり、余裕が生まれます。
余裕が生まれることはアトピーにとってすごく重要です。
また痒くなった時に「かく」以外の事で痒みに対応することが出来れば、皮膚への刺激が少なくなり肌へのダメージを少なくできます。
- 保湿(水で湿らす)
- 痒い周りをほぐす
ことでも、痒みはある程度コントロールできます。
また、交感神経を落ち着かせるには鼻からの腹式呼吸も有効です。
このように痒みをかく以外でコントロールできれば、ストレスは大きく軽減します。
3.睡眠
睡眠不足はアトピーの天敵です。
肌は日中にいろんな刺激によりダメージを受けています。
ダメージを受けた細胞は睡眠時に最も回復します。
睡眠不足になると肌の細胞の回復が少なくなり、アトピー悪化の原因になります。
- 睡眠の量(時間)
- 質(深さ)の問題
が重要です。
とくに成長ホルモンが出やすい22:00~2:00の睡眠のゴールデンタイムと言われて、とても有効な時間帯です。
4.スキンケア
スキンケアの目的は
「皮膚を清潔に保つ」
です。
汗をかくと黄色ブドウ球菌が発生します。
これが痒みやアトピー症状の悪化を招きます。
こまめにシャワーを浴びて皮膚を清潔に保ちましょう。
最近では水素バスがアトピーに有効であるといわれております。
ですが、温度が高いとやはり痒くなります。まずは38度から短めに7~10分ぐらいから入って、自分の身体の変化を確認してください。
肌の洗い方にも工夫が必要です。
ごしごしこすれば皮膚を刺激するのでよりかゆくなってしまいます。
石鹸の種類も気を付けましょう。
アトピー用でも様々なものがあります。なるべく添加物が少ないものの方がいいですが、自分で使ってみて合うものを選んでください。
またお肌の手入れとして
- 補水
- 保水
- 保湿
の違いを意識したスキンケアも有効です。
スキンケア商品も合う合わないがありますので、いろいろ試してみるといいと思います。
スキンケア商品は高いものが必ず良いとは限りません。
いろんな情報に惑わされず、自分で試してみることが重要です。
赤ちゃんの場合
食生活の問題や育児の問題が重要です。
母乳で育てる場合、お母さんの食生活の影響を受けてしまいますので、
お母さんの食事には気を付けましょう。
また、離乳食が始まったころに悪化する子もいます。
離乳食の内容と始める時期にも注意してください。
だいたいが早すぎることです。腸の発育は人それぞれ違うのです。しっかり育つ前に与えてしまうと、アトピーになる確率は上がってしまうんですね。
小さい子は意識したことに集中します。ですから痒みに意識が行くとそればかりになってしまいます。いろんなことに興味を持たせる事が重要です。
つまり、現在の痒みにだけ目をとらわれないでください。
お子さんの将来の成長を見据え、普通に育児をすることが大事になってきます。
いろんなことに興味を持つこどで、子供は身体のいろんな機能が成長していくのですから。
いろんな機能が成長することで体力がつき、アトピーも改善し易くなっていきます。
最後に
いろいろ書いてきましたが
「全部やらないとダメ」
というわけではありません
大事なのは
「自分にはどれがあっているか」
を見極めることなのです。
これがアトピー改善につながるんですね。
ただ注意があります。それは、
摂生ばかりしてストレスを溜め過ぎても、アトピーは良くならないということ。
まずは、気軽にできることから始めてください。
そしてご自分で判断がつかなければ、お気軽に当院までご相談下さい。