原因不明ってどういうこと?
2019年07月6日
当院へ来られる方からも、ちょくちょく聞く言葉。
「病院で見てもらったけど、検査では問題ないんです。原因不明なんです…」
それでお薬だされて様子を見ましょう、とのことだそうです。
「でも良くならないので、こちらへ来てみました」
…いつも思うのですが、この原因不明って何でしょうか?
多くの人がこの「原因不明」って言葉に惑わされているように感じてしまいます。
なんか良くなりにくそうですしね。
本当に原因不明?
何をもって原因不明といわれるのでしょうか?
ドクターが言っている原因不明はおそらく
「症状を出している直接の原因」
の事です。
例えば炎症が起きている、傷ついている、病気になっている、などがそれに当たります。
「こんなのがあるから症状が出ている。だからそれを改善しましょう」
といった流れですね。
つまり検査(数値や画像)で確認できるかどうか、という事なんですね。
それが見当たらない。でも症状は出ている。
こんな時は原因不明という言葉が使われるのです。
良くならないのは症状を出している原因だけが問題なのか?
一般的には、直接症状を出している原因だけを原因と言ってますね。
でも実は、このほかにも大事な原因があるのです。
それは「症状が良くならない原因」です。本当はこれがあるから良くならないんですね。なぜかと?それは症状を出す原因があっても良くならない原因がなければ、ツラい症状も改善していくからなんですね。
でも良くならない原因があること自体、ほとんどの方が知りません。西洋医学では重要視しないことが多いですから。
そして伝えたところで
「…、同じじゃないの?」
と言われることも多いです。
しかし実際は違うのです。
実は症状が出る直接の原因も、この良くならない原因の一部なんですね。
そしてこれが改善しないので症状が良くならないのです。
良くならない原因とは?
何で良くならないのか?
単純に考えると解りやすいですね。それは負担>回復力となっているからです。身体が何らかの原因でこの状態になっていること、それが良くならない原因なのです。
だからこれを負担<回復力にすればいいんですね。
一般的な対応はこんな感じですね。
負担がかかって炎症を起こしたことに対して、そこにお薬を投与したり手術して切除したりするのです。
これでは負担がかかっている状況自体に何も変化はないし、回復力自体も何ら変化はありません。
だから症状が改善しても一時的なんです!
だって負担>回復力は変わってないですから。
何故負担が大きくなるのか?
何で負担の方が大きくなっていると思いますか?何がこうさせているのでしょうか?
「とくに何もしてないけど…」
そう!それなんです。
何もしていない、つまり普段の生活習慣が原因なんですね。
自分の生活習慣の影響で負担>回復力になってしまった。つまり生活習慣を変えない限り、ほっておいても回復しないんですね。そして身体を休めてもすぐに戻ってしまうんです。
解決するには
だから根本的に回復するには負担<回復力にする必要があるのです。そのためには生活習慣を変えること。今のままだから症状が良くならないんですね。
その具体的な方法には
- 負担を減らす
- 回復力を上げる
の2つのアプローチがあるのです。
負担を減らすには
負担を減らすには姿勢の改善が一番ですね。それだけで身体にかかる負担は、かなり改善していきます。
回復力を上げるには
回復力を上げるには一般に言われている通り、食事・運動・睡眠が大切になってきます。それらにより
- 呼吸の改善
- 血液循環の改善
- 栄養補給
- 睡眠時間の確保
- 気持ちのコントロール
が出来てくると、回復力が上がってきます。
まとめ
症状には発症する原因と良くならない原因があるのです。
そして発症する原因は、良くならない原因の一部なのです。寝ても回復しない状態が続いたので症状が発症したんですね。
だから改善のためには、良くならない原因を改善する必要があるのです。
症状だけ薬で抑えても、良くならない原因が改善されない限り、また出てきます。ただ出てくるだけでなく、だんだん改善しにくくもなってくるのです。
良くならない原因が時間とともに、より積み重なっていくからですね。
だから本当に良くなりたいのならば、良くならない原因を改善していくこと!
それが本当の改善になっていくのです。