高血圧のときに考えること
2019年06月7日
血圧が高い人は多いですね。
厚生省の調査では患者数1,010万8,000人で、推定では約4,300万人が高血圧だと言われているのです。
説明する必要はないと思いますが、血圧が標準よりも高い状態を高血圧といいます。現在の基準は140/90mmHgですね。
ところで、なぜ血圧が高くなってしまうのか、考えたことはありますか?
「生活習慣病で動脈硬化を起こしたから」
というのは半分正解です。
原因
もし人間の身体にとって高血圧状態が必要なければ、静かにしていれば下がってくるはずです。ですが現実にはそうはなりませんね。
それはなぜか?
実は高血圧になってまでも、身体を守らなければならないから。身体自信が高血圧を必要としているのです。
結局、
「身体を守るために血圧を高くしている」
ということです。
なぜ血圧を高くしているのか?
血圧が高くなると、血液は流れやすくなるのです。圧が高いから当然のことです。つまり血圧を高くして迄、血液を流したいんですね。
脳や内臓は生命維持に必要不可欠な器官なので、これらに血液が流れるようにしなければならないからなんですね。
たとえ血管が硬くなっていても送らなければならないので、そのために血圧を高くしているのです。
ただ血管には無理がかかります。それによる圧力がかかり過ぎる臓器もあります。身体にとってリスクもあるんですが、それ以上に身体を守ることが必要なんですね。
でもこのままでは身体が危ない。
どうすれば改善出来るのでしょうか?
どうすればいいのか
一般的には降圧剤を使います。そして生活習慣を改善するための指導ですね。
降圧剤の効果は
- 血管の収縮抑制
- 血液循環量の低下
- 交感神経抑制
で血圧は下がります。
本当にそれで大丈夫?
しかし血圧が下がることで、血液が全体に巡りにくくなります。
圧力が弱いから、硬い場所や末梢には血液が届きにくくなるんですね。
そうすると脳や内臓・末梢の組織は、酸素不足や栄養不足を起こしやすくなります。
例えば、脳に酸素が行かないとフラフラになったり、機能低下を起こしやすくなってしまいます。
また肝臓に血液が行かないと、糖質、脂質、タンパク質、ミネラルの代謝が低下、ホルモンがうまく作れない、解毒できない、消化液が作れない整体防衛作用が働きにくいなど体の様々な機能が障害されます。
人間の身体で酸素消費量が多い臓器は、1番は肝臓(約50%)、2番は脳(約20%)です。
肝臓や脳が十分に血液を受け取れる状態(肝臓が元気な状態)であれば、血圧を高くしなくてもよい人は多いでしょう。
血管自体も硬くなる
また、脳血管障害・心臓血管障害で問題なのはコレステロールではなく、血管の酸化と糖化です。
酸化とは錆びること、糖化は硬くもろくなることです。
酸化は活性酸素によりおこり、糖化は糖質により起こります。
この2つによって血管は硬くもろくなるのです。
コレステロールが原因ではありません。
いろんなホルモンの材料になったり、細胞膜を形成するのに重要です。
コレステロールは生命維持に必須の物なのですが、一般的には悪者扱いされています。
問題となるのは、こんなところなんですね。
- どの油(ほとんどのコレステロールは体内で作られます)を摂るか(質の問題)
- 多すぎても少なすぎても死亡率が高まります。(量の問題)
- 善玉と悪玉の割合が悪いと身体に影響が出ます。(バランスの問題)
だからコレステロールを下げるための食生活には注意が必要なんです。必要な栄養までとらないでいると、酸化と糖化は進行して血管障害が進むからなんですね。
まとめ
高血圧になるには高血圧になる原因があるのです。血圧を下げるお薬は原因の改善ではありません。だからいつまでも飲み続ける必要があるのです。さらに飲むことによっての弊害も起こります。
改善の基本は血液がスムーズに流れる身体を作ること。そのためには身体の内側の柔らかさが必要なんですね。
内臓が柔らかければ、血液が届きやすくなります。そうなれば血圧をあげる必要がなくなるんですね。
そのために必要なのは
- 食生活の見直し
- 運動習慣
になるんですね。
自分で難しければ、内臓の施術を受けるのも有効なんですよ。