自律神経失調症がなかなか良くならないのは…
2019年05月14日
自律神経失調症に悩む方は多いです。
症状として元気が出なくなるのが特徴ですね。だから周りからはやる気や気合が足りなく見えてしまう…。
でも、そうではないんですね!
なかなか良くならないのは、気合や根性の問題ではありません!
この症状があることで、あなたも今までこのように言われてきたのではありませんか?
- そんな考え方をしてるからで、考え方を変えなさい!
- その症状は気のせいだから、気にしないようにしなさい!
- 心を強く持ちなさい!
- 気合で頑張れ!
実はコレ、全部間違っているのです。
そしてこんなことをやってたら、良くなるものも良くなりません!
自律神経の不調は、考え方や気合で乗り切れるものではありません。
それは原因が、
精神的な部分だけでなく肉体的な部分の影響も大きい
からです。
だから、気持ちの問題だけでは解決できないのです。
症状が原因ではありません。
症状は原因ではないのです。だから薬で症状を押えようとしても改善は難しいんですね。
自律神経とは身体のいろんな機能を無意識にコントロールする神経だからです。身体の機能が回復しないと、自律神経も回復していきません。
そして身体の機能がコントロールできなくなっていている状態が、自律神経失調症と言われるものです。この症状は、自律神経が乱れて身体の機能をコントロールできなくなった結果のものです。
薬は症状に対してのものなので、自律神経のバランスを整えることが出来ないからです。
また自律神経失調症で注意があります。それは焦れば焦るほど改善は遅れるという事。
焦らずゆっくりと取り組むことが、大事なんですね。
自律神経失調症について
自律神経失調症を語る前に、まずは自律神経についてお話しします。
自律神経とは?
自律神経とは文献では次のように書かれています。
「身体の恒常性(心臓を動かす、体温を保つ、無意識に呼吸するなど)を無意識で行っている神経」
自律神経には
- 交感神経
- 副交感神経
があり、それぞれがバランスをとりながら体を維持させています。
この神経がバランスが悪くなると身体の恒常性を保てなくなり、いろんな症状が出てくるんですね。
また自律神経自体は、身体全体からくる情報をもとに脳でコントロールされています。身体全体の状態が悪くなってくると、維持するように頑張り始めるのです。
自律神経が乱れる原因
色々なストレスがかかり、身体が対応できなくなると自律神経が乱れてきます。
ストレスには
- 肉体的ストレス(疲労、睡眠不足など)
- 精神的ストレス(イライラ、不安など)
- 化学的ストレス(薬、残留農薬、食品添加物)
- 環境的ストレス(大気汚染、水質汚染、騒音などの公害)
- 栄養不足
があります。
いろんなストレスにより身体は疲労を起こします。
寝れば改善できるうちはいいんですね。これが寝ても改善できないと、少しずつ身体がこわばり歪んでいき、体力的にも弱っていくんですね。
実は、身体が弱っているから出るのです!
身体が弱ってくると、
- 季節の変化
- 環境の変化
- 体調の変化
など、いろんな変化に身体が対応できなくなってきます。
たとえば季節による影響としては
- 冬場は冷えにより体がこわばる。
- 春先は気温が上がってくるので服装による温度調節が難しい。
- 雨の多い時期(梅雨や秋雨)は湿気により体が重くなる。
- 夏場は暑さにより体が疲労する。
- 秋は気温が下がってくるので春先と同様、服装による温度調整が難しい。
などになります。
その季節になる前に体力が低下していると、季節の変化に身体がついていけないんですね。だから症状が出るのです。
症状が出ないようにするには、体力の回復が必要なんですね。
自律神経の改善に必要な体力とは?
自律神経を安定するための体力とは、筋力のことではありません。
そうではなく、
- 疲れても寝ればとれる
- 風邪をひいてもすぐ良くなる
- 朝、快適に起きられる
など回復力が高い状態であることです。
このため必要なのは、お腹が柔らかいことです。
お腹が柔らかいと内臓が元気です。内臓が元気な人は健康で長生きですね。
内臓が弱ければ、いくら筋力があってもすぐに病気になったりします。これは健康に保つ体力がないからなんですね。
自律神経は内臓機能をコントロールする神経です。内臓が元気であれば、自律神経は普通に働きます。
でも内臓が弱っていたら、どうでしょう?
- 内蔵も回復させる
- 身体の機能は維持しようとする
というように働かなければならないので、自律神経はフル稼働するんですね。
ただこれが長期になってしまうと、自律神経にも負担がかかります。
そして自律神経が疲労して身体をコントロールできなくなった状態、これが自律神経失調症と言われる症状なんですね。
このような状態になってしまうから、身体にはいろんな症状や防御反応が出てくるのです。
自律神経が乱れると…
身体に元気(体力)があれば対応できますが、体力の限界を超えてくると自律神経はどんどん乱れてきます。
そして乱れた自律神経に関連する症状が出てきます。
たとえば
- <血管運動神経症状>のぼせ、発汗、寒気、冷え、動悸
- <胸部症状>胸痛、息苦しさ、原因不明の胃腸の不調
- <全身的症状>疲労感、頭痛、肩こり、めまい、起立性調節障害
などです。
これらは病院検査ではだいたい”原因不明です”といわれます。
だから症状を抑えるお薬しか出ないのです。
普通に考えて、原因がないのに症状が出るのはおかしくはないですか?
原因は必ずあるのです。病院の検査では見つからない原因があるのです!
それが自律神経の乱れなんですね。
どうすればいいのか?
自律神経を整え、身体を元気にすること。
このために身体のこわばりを改善させ、身体の歪みを整えることが必要なのです。
身体が元気であるということは「身体の細胞が元気である」ということになります。
細胞が元気であるということは
「血液の循環が良く細胞に栄養が十分にいきわたり、細胞からの不要物がしっかり排泄されている状態である」
ということです。
つまり
- 栄養補給(バランスの良い補給)
- 血行を含めた体液循環(身体の循環がいい状態)
- 細胞がエネルギーを作れる状態(疲労やこわばっているとうまくできない)
- 身体の不要物の処理(十分な肝臓・腎臓の機能)
- 処理されたものの排泄(十分な便通)
の仕組みが、しっかりと働いている状態です。
このようであれば、身体は元気になります。
そして、症状のない健康な状態になっていきます。
最後に
自律神経失調症について書いてみました。医学的な原因はわかっておりません。でも大丈夫なんです。
それはこの症状の改善には、原因を究明するよりも回復力を高めることこだわることが大事だからなんです。回復力さえ高まれば良くなっていくからなんですね。
だから自分で出来ることをやっていく。それが改善の早道になっていくんですね。