自律神経と免疫力
2019年06月14日
自分の回復力を高める際には免疫力を高める必要があります。
免疫力とは
「身体の変化に対応する力」
のことです。
わかりやすく言うと
「良い状態に保つ力」
のことです。
「外からの刺激」「身体の中の変化」に対して身体のいろんな機能をコントロールして良い状態に保つ、という働きになります。
辛い症状が改善しないのは、根本的にはこの免疫力が低下しているからです。
免疫力が高まれば、ほとんどの症状は改善していくことが出来ます。
そうなるにはどうすればいいのか?
その辺の内容を書いていきますね。
免疫力は自律神経によってコントロールされている。
免疫力とは「身体を治す力」のこと。これは自律神経でコントロールされています。
だから免疫力を上げるには、自律神経の働きを整えることが必要なのです。
自律神経には
- 交感神経
- 副交感神経
があり、それぞれで優位の状態で働く免疫の仕組みは、異なっているのです。
交感神経系の免疫とは
外からの侵入物に対しての交感神経系の免疫は、白血球のなかの顆粒球による免疫です。
比較的大きな異物に対しての免疫です。それらを顆粒球内に取り込んで分解します。
このときに免疫は働いたところには活性酸素が輩出されます。
身体の変化に対しての交感神経の対応は
- 脈拍が早くなる
- 血管が縮む
- 筋肉が緊張する
- 睡眠の質が下がる
- 心臓以外の内臓の機能は落ちる
などで、活動するために有利な状態を作ります。
交感神経が過緊張を起こしてしまうと、顆粒球が出す活性酸素により自分の組織を痛めてしまいます。
例えば、胃や腸などに活性酸素が胃炎や胃潰瘍、腸の潰瘍などが起きるのですね。ほかの組織でも同じことがいえるのです。
これらは自律神経の働きで見ると、交感神経の過緊張状態になっているのです。
副交感神経系の免疫とは
外からの侵入物に対しての副交感神経系の免疫は、白血球のなかのリンパ球による免疫です。
小さな異物に対しての免疫です。異物を身体にくってけて処理していきます。
身体の中の変化にたいして副交感神経が高まると
- 筋肉は緩む
- 血液循環は良くなる
- 心臓以外の内臓機能は高まり栄養の吸収や不要物の排泄能力が高まる
- 睡眠はとりやすい
などで、身体を回復させるのみ有利な状態となる。
過剰になるとアレルギー疾患になります。
この場合は規則正しい生活習慣を送ることが改善になっていきます。
知ってますか?アレルギー反応自体が原因ではないことを!
アレルギー反応自体が原因ではありません。他の副交感神経の働きが悪いので、働ける副交感神経の反応が本来の機能を過剰に働かせるのです。
働きが悪い働きとは身体の解毒と排泄です。
本来、肝臓や腎臓の働きで解毒できそれを排便できれば問題はないのです。
これができないと
- 汗
- 呼吸
- 鼻水、涙
- 皮膚
などに毒素を集めて排泄します。
つまり出ている症状は悪いのではありません。逆に症状を出して体を守っているのです。
本当の問題はアレルギーを必要としている身体の状態なのですね。
ですから症状を抑えるだけでは治りません。逆に毒素がどんどん蓄積していきますので身体の状態が改善していかないとそのうちに薬も効かなくなっていきます。
大事なのは身体の改善(体質の改善)になるのです。
免疫力を高めるには
免疫力が低下している人は、低下させる生活習慣を送っている場合がほとんどです。
ですから免疫力を上げるためには、この生活習慣から脱却する必要があります。
そしてほとんどの場合、交感神経が優位になっていることが多いです。
なので副交感神経を活性化させる必要があります。
具体的な方法としては
- 生活パターンを見直す
- 病気の恐怖から逃れる
- 免疫を抑制するような療法を受けない。あるいは、受けている場合はやめる。
- 積極的に副交感神経を刺激する
の4つになります。
1.生活パターンを見直す
これまでの生活習慣が今の症状を生んだのです。
だからこの生活習慣を変えることが出来れば、今ある症状もなくなっていきます。
具体的には
- 食事
- 運動
- 睡眠
- 考え方
などを見直すことが大事です。
無理しない、ストレスをため込まないが理想です。
多くの人は頑張り過ぎて症状を出してしまいます。頑張り過ぎは交感神経が緊張させ、身体の回復力を低下させます。
頑張り過ぎのままではいつまでたっても良くなりません。
2.病気の恐怖から逃れる
病気がつらいからといって、日々いたずらに深刻に生きていては、良くなるどころか交感神経がますます緊張していきます。
当然免疫力は低下し続けてしまうので、改善っするものも改善しなくなります。
病気を笑いとばして治すつもりで、ストレスから脱却する生き方を自らつかみ取ることが大切です。
そのためには
- 病気に対する正しい知識
- 施術法に対する正しい知識
が必要になります。
3.免疫を抑制するものは受けない、もしくは受けている場合は止める
辛いと感じる方法は交感神経を緊張させます。
我慢してすることが、かえって症状の改善を遅らせるのです。
またお薬も長期にわたって飲んでいると、交感神経を緊張させます。だからいつまでも飲み続けなくてはならないのですね。
身体が回復するのは副交感神経を働かせることが必要です。
交感神経が優位になることで、病気は改善することはほとんどありません。
4.積極的に副交感神経を刺激する
副交感神経を刺激すると
- 血液循環の改善
- 内臓機能の改善
- リラックスした心身
になります。
この状態では身体を治す力が高まります。
具体的には
- 笑う
- お風呂にのんびり入る
- 軽い運動をする
- 腹式呼吸をする
- 趣味を楽しむ
など、自分がリラックス出来ることが副交感神経を高めることになります。
最後に
自律神経は免疫力もコントロールしております。
免疫力を上げることが身体の回復力の改善につながります。
自分で出来る方法も沢山あります。
自分で出来なくても施術で補える部分も多いです。
ですが、施術だけでは効果が遅くなってしまうのも事実です。自分でできることと施術とバランスよく行うことが、症状改善の早道になります。
まずは自分で出来ることを楽しみながら行ってみるといいでしょう。
※最後にこのページは阿保先生の「免疫革命」を参考にさせていただきました。内容に類似点があるのはそのためです。この本にかかわらず、安保先生の本は免疫を上げること自律神経を整えることを分かりやすく書いてあります。ぜひ一度、読んでみることをお勧めします。