多汗症~その原因とは?~
2019年06月13日
人にはわかってもらえない多汗症の悩み。悩んでいる人はたくさんおられます。
この多汗症、いったいどんなものなのか?
原因を中心にを書いてみました。
多汗症のタイプ
多汗症には「全身多汗症」と「局所多汗症」があります。
多汗症のほとんどは局所多汗症で、発汗する場所により
- 手足多汗症
- 頭部多汗症
- 腋下多汗症
- 味覚性多汗症
などといったものがあります。
多汗症の原因
多汗症の原因にはいろんなものがあります。
- 精神的要因
- 生活習慣
- ホルモンバランス
- 遺伝
- 他の疾患の原因
- お薬の副作用
ですが原因の多くは「精神的なストレス」と言われています。
精神的要因
多くの原因がこの精神的要因と言われています。
精神的なストレスがかかった時に出現することが多いからです。
ですが、自宅で安静にしているときや、朝起きたときに出る方もいます。
ですので
「精神的なストレスがかかって」
というよりも
「何らかの原因により交感神経が過緊張を起こし発汗を促す」
というほうが正しいと思います。
「何らか」の多くは精神的なストレスということです。
生活習慣
生活習慣の乱れは疲労を起こし、身体の機能低下をきたします。
身体の機能低下があると自律神経は乱れ始めます。
- 食生活の乱れ
- 睡眠時間の不足
- 不規則な生活
- 過労
など、「継続していると身体に不調をきたすような習慣」が自律神経を乱すのです。
ホルモンバランス
ホルモンバランスが乱れると、身体が不調をきたします。そして、それをコントロールしている自律神経も乱れます。
女性の場合は生理周期の変化(月経、妊娠、更年期など)があるので、男性より自律神経が乱れやすいです。
多汗症の人は、自律神経が乱れる(交感神経が緊張する)と発汗してします。
遺伝
体質は遺伝する場合が多いです。
ですが、親が多汗症だと子供も多汗症ということではありません。
多汗症は体質のみで起こるわけではないからです。
しかも体質は変えられるので安心してください。
他の疾患が原因
代謝異常や循環障害・中枢神経障害・ホルモンバランスの乱れをきたす疾患があると多汗症になる場合があります。この場合は殆ど全身多汗症になります。
多汗症があると必ず病気があるわけではありません。
ですが、気になる方は検査を受けてみてください。
<多汗症を起こす場合がある疾患>
甲状腺機能亢進症、結核、脳梗塞、癌、糖尿病、急性リウマチ、副腎の疾患、婦人科疾患、など。
薬の副作用
薬の副作用で多汗症になる場合もあります。
薬で自律神経が乱れるからだと思われます。
どんなお薬も基本は交感神経を高ぶらせるんですね。発汗は交感神経でコントロールされているから、汗をかいてしまうんです。
気になる方は専門医にご相談ください。
どうすればのか?
いろんな原因があって、それらにより交感神経を刺激され発汗するのです。
だから原因への対応が必要になります。それと自律神経への対策ですね。
基本は生活習慣の改善になっていきます。それが体質の改善につながり、ホルモンバランスや自律神経の乱れの改善に繋がっていくからなのです。
生活習慣の改善には
- 食事
- 運動
- 睡眠
が基本です。
これ以外には考え方と環境も大事です。
出来るところから、出来る範囲で初めて見る。これが改善の秘訣です。焦って頑張ると長続きしないのです。体質改善には根気が必要ですから。
だから最低3ヶ月は必要です。3ヶ月で身体の柔らかい部分の細胞は、おおよそ入れ替わりますからね。
まとめ
多汗症の原因は実に様々なのです。ただ原因の多くは精神的なストレスと言われております。そういった場面で発汗することが多いからですね。
だから改善のためにはストレスへの対応が必要なのです。
- 身体面
- 精神面
の両方から取り組むのが良いと思います。
一人で悩まず、お気軽にご相談くださいね。