起立性調節障害を改善させる心理学的ポイントは?
2019年07月30日
「起立性調節障害を何とかしてあげたい」
親なら当然思う事ですよね?
実はそのためには必要なことがあるんです。
これが出来るかどうかで、回復の度合いが違ってくるんですね。
それは、子供だけを見ていてはダメということ。
子供の問題だと、どうしても子供に原因があるのではと感じると思うんです。そう思うのは一般的ですから仕方がないんですね。
ただ早く良くするには、それだけだと苦しいのです。子供以外を見ることで、改善が格段に速くなるんですね。
起立性調節障害では早く良くなる子もいれば、なかなか良くならない子もいるんです。
本当に改善の仕方が全然違うんですね。
「何でこんなに違うのか?その違いは何なのか?」
私も施術者として毎日さんざん悩みました。
いろいろ勉強していくうちに気づいた事があるのです。
「子供だけ見ていては絶対に分からないはずだ」
そこにたどり着いたんですね。
そしてそこが起立性調節障害の改善結果に大きな影響を与えていたんです。
一体何なのか?
それとは一体何なんでしょうか?
ひとことで言えば、子供を取り巻く環境の事です。
その環境があるので、症状が出てしまうし、なかなか改善もしないのです。
…、チョッと抽象的過ぎて分かりにくいですよね?
もっと分かりやすく言うと、それは親子関係に集約されていくのです。
親子の関係性が、子供の良くなるスピードに大きな影響を与えているんですね。
親子関係が良い悪いでもないし、ちゃんとしているかどうかでもありません。ただ現状に起立性調節障害の問題があるならば、親子関係を見直すと改善が早くなるという事ですね。
そして問題の80%は、同じようなパターンで悩んでいるのです。
それは親の規範が強すぎること。
これに子供だけではなく親までも苦しんでいるのですね。だからなかなか改善しないんです。
親の規範って何?
親の規範とは、なかなか一般的には聞かない言葉ですよね。
これってどういうことなんでしょうか?
簡単に言えばうこういうことなんです。
- ○○でなければならない
- ~するべき
このような親の価値観や世間体、社会の目など、いわゆる親にとっての常識のことなんですね。
例えば
- 子供は学校に行くべき
- 親の言う事はちゃんと聞くべき
- 朝はちゃんと起きるべき
などになるんですね。これらが強すぎるのです。
それに子供が耐えられないから、だんだん苦しくなっていくんですね。
まずは親が自分の規範に気づくこと!
ここからが改善のスタートになるんです。
子供も親の規範を受け継いでいる!
じつはあなたの規範はあなただけではありません。あなたの子供も受け継いでいるのです。なぜなら一緒に生活しているから、自然とそうなっているんですね。
そしてその規範通りにできないと、自分自身を自己否定して苦しくなるんですね。
だからあなたが規範通りにさせようとするほど、それが出来ない子供は苦しくなっていくのです。
改善の第一歩
改善のために有効なのが、
- あなた自身が自分の規範を緩めること
- 緩めた自分を受け容れること
なんですね。
すると子供も楽になるのです。そしてあなたも楽になる。
規範自体は悪いことではありません。
よくなってもらいたいから行っていることなんですから。
でも良くなってもらうために行ってることで、子供が苦しんでいるとしたら、そしてあなた自身も苦しんでいるとしたらどうなんでしょうか?
それはもう良くなるための行為(規範)ではありません。苦しむ為の行為(規範)になってしまっている。現実に苦しんでいるのなら、実際にそうなっているんです。
だから必要なのはその規範を手放すこと。
持ってても苦しむだけのものは、手放してしまえばいいのです。
手放して苦しくなるようだったら、また持てばいい。ただそれだけなんですね。
まとめ
親自身が自分の規範に気づき、それを認め緩めることが出来れば、起立性調節障害や不登校はは解決していくのです。
それだけでなく親自身も楽になり、家庭環境や仕事にも好循環を起こします。
それだけ規範を緩めるのは、大事なことなんですね。
これは心理学でいう所の自己受容となるのです。
自分が自己受容した量だけ、子供を受け容れることが出来るのです。その分だけ親も子も楽になっていくんですね。
自分では難しい所もあるので、専門家に任せるのが一番早いですね。