膝の痛みの原因は?
2019年05月12日
多くの人が悩む膝の痛みについて書いてみました。一般的な常識とは違ったところもあると思います。そこは臨床で経験してきた得たものです。
まずは病名についての考え方から書いてみますね。
膝に痛みが出る病名
膝に痛みが出るものとして
- 捻挫
- 靭帯損傷
- 半月板損傷
- タナ障害
- 腱の炎症
- 軟骨損傷
- 骨折
- 変形性関節症
- 成長痛
- 生理に関連した痛み
- 更年期になってからの症状
- 内科的疾患(リウマチなど)
などいろいろな病名があります。
ですが、これらはあくまでも病名なんですね。
なので痛みが出てしまった根本の原因ではありません。
「なぜ膝に負担がかかって痛みまで出てしまったのか」
これが原因になります。
痛みの原因とは?
膝の痛みは原因なく出ることはありません。
基本的には
- 不良姿勢
- 関節の可動域の減少(膝以外も)
- 使い方の変化
になります。
この他に、内科的疾患や体重増加、筋力低下、職業的な問題などが加わります。
これらが原因で膝に無理がかかり易くなります。その結果、炎症が出て痛むんですね。
またこの状態では、膝の捻挫などのケガも起きやすくなります。
筋力訓練について
一般的な改善方法として
- 筋力訓練
- 減量
があります。
筋力筋漣により膝への負担は減りますが、身体の使い方はかわりません。なので膝に無理がかかる状態は改善しないのです。
体重減少も膝にかかる負担は減りますが、使い方はかわりません。なので無理はかかる状態はそのままです。つまり両方とも膝の負担は減るのですが、使い方に変化はないのです。
使い方を改善させるには
- 姿勢の改善
- 可動域の改善
が重要です。
これが出来れば膝は楽が出来るので、炎症も早期に改善していくんですね。
歩くことについて
また、歩行訓練というのも一般的です。
ですがこれで改善する人は、
「歩いている時は痛くない人」
がほとんどです。
痛みがあるのに無理して歩いてはいけません。かばいながらの歩行になり、かばっている所に無理がかかるのです。そうすると今度は無理がかかったところまで痛みが出て来ます。
またそこもかばって歩くと、さらに別のところにが痛くなります。
そのうちに痛くて歩けない状態になることもあるんです。
「歩かないと歩けなくなる」というのは半分正解です。
ただ人間の膝の筋力は半分に落ちても「痛みさえなければ」歩けます。
ですが、「体幹の筋力」が落ちて上半身を支えられなくなってくると、長く歩くのが困難になってきます。
体幹の筋力?
…膝の筋力ではないの?
と思うかもしれません。
その仕組みはこうなんですね。
体幹をうまく支えられないと、姿勢はどんどん「前かがみ」になっていきます。
⇒この姿勢で歩こうとすると必ず膝は曲がります。
⇒この姿勢で歩くのは中腰で歩くのと同じです。元気な人でも長時間は歩けません。すぐに足が痛くなってきます。
⇒このまま歩くとどんどん膝に負担がかかります。
⇒そして痛みが強くなります。
膝の痛みの場合、歩けなくなる人のほとんどが
「痛くて歩けない」
状態なのです。こういう人たちは大抵、
「膝の筋力はある」
場合がほとんどです。
ですが、「膝や周囲の関節の動きは驚くほど硬い」です。そして「体幹は前傾」しています。
それでも歩こうとする方たちは「歩かないと歩けなくなる」と、なんの根拠もなく思い込んでしまっているのです。
そして症状を悪化させているのです。
痛い人は歩き方に注意しましょう!
体幹を意識しましょう!
どうすればいいのか?
- 使い方を改善させる
- 治りやすい健康な状態になる
ことが大事です。
使い方を改善させるには
- 姿勢の改善
- 関節の柔軟性
- 筋肉の柔軟性
が必要です。特に「膝以外の関節の動き」が重要です。
改善しやすい健康な状態になるには
- 全身の血行の改善
- 筋肉や関節がしなやかな状態
- 身体の歪みが少ない状態
は回復のためには重要なんですね。特に、
- ホルモンバランスの問題(生理や更年期に関連しての痛みや成長痛)
- 内科的原因(リウマチなど)
の場合は、治りやすい健康な状態の獲得が最重要です。
そして「今の痛みが出てしまった生活習慣」の見直しは大事です。
- 食事
- 運動
- 睡眠
は一般的ですね。でもその他に、
- 環境
- 考え方
も症状の原因となってきます、
最後に
膝に痛みが出たといった場合、考えることはたくさんあります。
すぐに良くなるものならば、あまり深く考えなくてもいいでしょう。しかし、
- なかなか良くならない
- 症状を繰り返している
ならば、ちょっと考えてみる必要があるんですね。
自分でわからなければ、施術を受けるのも良いと思いますよ。
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