子供にやる気がないわけではないんです。
2019年05月30日
この職業をやっていると、不登校や引きこもりの相談を受けることが多いです。
お話を伺うと
「うちの子はやる気がないんです」
「何を考えてるのかわからない」
「将来どうなるのか心配」
といったような内容なんですね。
これでは改善は難しいな…、と感じてしまうのです。
何でそう思うのか
私が何でそう思うのかというと、親自身が
「責任の大半は子供である」
としか思ってないように感じるから。
やる気がないのは子供、だから責任は子供にある。
わたしは精一杯やる気を出すように声をかけているし…
と感じてしまうのです。
だから
「なんでやる気が出ないのか、考えたことありますか?」
と聞くと
「解りません」
としか返ってこないんですね。
そこに問題があるのです。
本当は子供だってやりたいんです。
子供だって本当はやりたいんですね。
でも怖いし不安だし…、
「失敗したらどうしよう」
と考えてしまうのです。
背中を押して動けるならば、押してあげればいいですね。
でも動けないときは、その前段階が必要なんです。
それは、こどもの気持ちを理解して認めてあげること。
たとえ失敗してもいいのです。大事なのは失敗したという結果を見るのではなく、チャレンジしたという気持ちを認めてあげるのです。たまたま上手くいかなかっただけですから。
確かに成功すれば自信になるのですが、そんなにうまく行くことばかりではないですよね。
失敗してもチャレンジした気持ちが大事。これがあればまた挑戦できるから。それが成功へもつながるんですね。
失敗して委縮してしまったら、成功なんてできないです。
それではチャレンジするのも怖くなってしまう。
結果だけを見ていると、子供はだんだんこうなってしまいます。
これだから怖くてできなくなってしまうのですね。
だから周りから勧められても
「どうせ無理だし…」
という反応しか返ってきません。
子供には必要なのは
子供に必要なのは、これなんですね。
行動する気持ちを認めて褒めてあげることなんですね。
- 行動することは素晴らしい
- 行動すると褒められる
- 頑張って行動した自分をちゃんと見てくれる
- たとえうまくいかなくても、行動したら親が喜んでくれる
そんな環境を作ってあげることなんですすね。
こうなってくると子供は興味があることに挑戦しようと思います。
当然経験値も上がっていくので、そのうちにうまく行くことも増えてくるでしょう。
そしたら子供に自信がついてくるのです。
ここまでくれば、子供が一人でどんどん動き出すでしょう。
そこまで行くには
まず子供を認めてあげることからなんですね。
- 今のままでも大丈夫である
- 怖い気持ちも受け止めてあげる
- すべて大丈夫、あなたのままで大丈夫
- 結果ではなく行動した気持ちを見てあげる
- たとえうまく行かなくても、結果がたまたまそうなっただけと教えてあげる
これを親自身が行えるかどうかなんですね。
これを行うにはこれが必要
これを行うには、親自身の気持ちも重要となってくるのです。
親自身の不安や恐怖です。
これに向き合い自分自身の気持ちを理解すること。別に解決する必要はありません。
ただ理解する。
これだけで良いのです。
親の不安や恐怖が子供にも伝わります。子供がやる気が出ないのも、そんな環境で育ったから、というのもあります。
だから変えればいいのです。
変えるには自分の気持ちを理解する。表面だけではなく潜在意識レベルで理解する。
「私の不安や恐怖にはこんな理由があったのか…」
そうなれば子供の気持ちも素直に受け入れられます。そしてそれが子供を安心させるのです。
あとは自然と変わっていきます。
そんな事例がたくさんあったからです。
そのためにはいろんな取り組みがあると思います。
あなたに合うものでいいから、まずはやってみましょう。
自分で勉強したり、本を読んだり、やれることはたくさんあるのです。
ただやり方によっては時間が大変かかります。
それは自分の理解の範疇を越えていかないからです。
「自分ではどうしようもできない…」
そんな時はカウンセリングを受けるといいと思います。
あなたの何かが動き始めますよ。