あなたが顎関節症に悩むのは
2019年05月29日
あなたが顎関節症に悩むのは、かみ合わせや歯ぎしりだけが原因ではないからです。ホルモンバランスや自律神経、ストレス、姿勢の問題まで影響してくるのです。
だから改善のためには、顎関節だけ見てても難しい。必要なのは全身を見ること。それで顎関節症はスムーズに改善していくんですね。
まずは顎関節症について書いてみます。
一般的な原因
顎関節症の原因として一般的には
- かみ合わせの悪さ
- ブラキシズム(くいしばり、歯ぎしり)
- かた噛み(片方で食べるクセ)
などがあげられております。
これらはあごの関節による原因になります。
顎関節に負担がかかり続けると、関節のクッション(関節円板)が歪んだり痛んだりするので、症状を出してしまのです。
他にもある!顎関節症の原因
実はその他にも、こんな原因があるのです。
その中でも影響の大きいものとしては
- ホルモンバランスの乱れ
- ストレス
- 姿勢の問題
などが顎関節症の原因となってくるんですね。
1.ホルモンバランスの乱れ
やはり女性に多いことを考えると、
女性ホルモンの乱れ
の影響も考えないといけません。
実際に当院へ来られる顎関節症で悩む女性の方の多くは
- 生理痛
- 生理不順
を持っておられます。これらの改善とともに顎関節症が楽になることはとても多いです。
つまり女性ホルモンのバランスの改善が、顎関節症の改善につながるんですね。
ホルモン自体の問題としては女性ホルモンはステロイドホルモンなので過剰だと関節が固くなる傾向があります。
子宮や卵巣の歪みによる骨盤の歪みは、それに連動して首やあごもゆがむのです。
この辺りが顎関節症に影響していると思われます。
ストレスの影響
また、ストレスがあると身体がこわばってきます。
これも抗ストレスホルモンというステロイドホルモンの影響と、自律神経の交感神経優位でのこわばりが考えられます。
その状態では関節が固くこわばり、顎の筋肉にも力が入ってしまうのです。
これだとブラキシズムが強くなってしまうのです。
姿勢の問題
姿勢が悪いと顎の関節も歪みます。
姿勢が悪いと背骨や骨盤だけでなく、頭蓋骨まで歪んでいきます。
頭蓋骨は顎関節の土台の部分になります。土台が歪むと顎関節も歪んでしまうのです。
実際に顎関節症の方は姿勢が悪い方がほとんどですね。
成長期に出る問題
成長期には
- ホルモンのバランスが乱れ
- 身体も急激な成長と変化による身体の歪み
が大きく出やすいです。
特に女子は生理も始まってくるので、この時期に身体のバランスが大きく変わります。なので女子の場合はこの時期ぐらいから顎関節の不調を訴えることが多いです。
結局は身体の歪みが大きな原因
結局は顎関節症は身体の歪みによるところが大きいのです。歪んだ状態で使っているから、いろんな不具合が生じるんですね。
例えば上記のようないろんな原因が積み重なると、身体は歪んでいくのです。身体が歪むと頭蓋骨も歪み、その結果顎関節も歪みます。
こうなると歪んだ状態で顎の関節を動かすことになるので、関節自体にすごく負担がかかります。
負担がかかり続けると関節のクッション(関節円板)がゆがんだり痛んだりするので、症状を出してしまいます。
自分で出来ること
自分で出来ることは、歪みを改善させることと使い方になってくるのです。
- 姿勢を気を付ける
- 関節を柔らかくする
- 片方だけで噛む癖を改善する
- ブラキシズムを減らすよう意識する
等になります。
正直、自分だけで改善させることは非常に難しいです。
早く改善させるには施術を受ける方が良いと思います。
ですが顎関節症の場合、あごの関節の調整のみではなかなか治りません。全身からの影響が大きいからです。
だから一般におこなわれるマウスピースだけでは、なかなか改善していかないんですね。
ではどうしたらいいかというと、早く改善させるには
- 身体の歪みの改善
- ホルモンバランスの改善
を行い、全身からみて頭蓋骨の歪みを改善するのです。すると顎の関節が正常に動けるようになっていき、段々症状が楽になるんですね。
そこまで取り組めれば、多くの顎関節症は改善していくでしょう。