骨盤を矯正するだけで本当にいいのか?
2019年06月22日
整体院を経営していると良く聞かれます。
「骨盤が歪んでるんですかね」「骨盤矯正してください」
これが症状の大本と認識している人が多いようです。
やはりテレビや雑誌の影響なんでしょう。
これが整えば何でも良くなるような表現をしていますからね。
でも本当に骨盤が大元なんでしょうか?
そもそも骨盤は何故歪むのか?
骨盤が歪むのは何故でしょう?
歪むには何か理由があるからです。これには大きく分けて2つの問題があるのです。
一つは上半身の問題、もう一つは下半身も問題です。
それぞれ見ていきましょう。
上半身の問題
多くの場合は姿勢の崩れから骨盤は歪みます。
座っていれば座っている姿勢になじむように骨盤は歪みます。立っていれば立ってる姿勢になじむように骨盤は歪みます。この方がその姿勢をとりやすくなるからです。
つまり普段の姿勢が骨盤のゆがみを作るのです。
だからいくら骨盤の歪みを整えても、姿勢が悪ければ元に戻ってしまうんですね。
これは日常の施術でも良く感じるところなんです。
下半身の問題
とくに立っている時に影響するのが下半身の問題です。
下から順番に足~膝~股関節~骨盤という流れで負担がかかります。
骨盤より下の部分でどこかに問題があると、それをかばう動きが出てきます。これが骨盤の歪みにつながるんですね。
例えば実際に膝の悪い人は、それ以外の関節でかばいます。
だからかばっている関節(足首や股関節、骨盤など)に負担がかかり、それが骨盤の歪みにもなるんですね。
また痛みがなくても、関節がこわばっているだけでも歪みます。その関節の動きの悪さを他の関節で補うからです。
痛みがでれば当然骨盤は歪みます。かばうからですね。ですが、こわばっているだけでも骨盤が歪むんですね。
だからこのこわばりまでも改善することが、骨盤の歪み改善に有効なんですね。
結局、骨盤矯正するだけではダメなんですね!
ここまで骨盤が歪む原因を見てきました。
ここまでみてきただけでも、骨盤矯正しただけではダメな気がしませんか?
骨盤の歪みはあくまでも結果なんですね。
だから骨盤矯正だけではダメなんですね!
本当に症状を改善したいのであれば、骨盤が歪む原因まで改善する必要があるのです。
そのために大きく2つの改善が必要なんですね。これは先程も出ましたが
- 姿勢の問題
- 下半身の問題
になるんですね。
姿勢の問題の改善
姿勢の問題を改善するには良い姿勢を保つこと。
当たり前の事なんですが、これがなかなか難しいのです。それは
- 背骨が硬いと良い姿勢をとるのが大変。
- 習慣になるまで、頑張っても1ヶ月はかかる
からです。
ただここを乗り越えることで、症状自体も自然と改善していきます。姿勢が良くなるだけで、頸や肩だけでなく、足や膝の痛みまで改善することも多いです。
注意としては「良い姿勢の基準」と「痛みが強くてよい姿勢をとれない時」です。
良い姿勢とは、骨盤からぼね頭蓋骨が一直線上にあること。みぞおちが軽く伸びていて、楽に呼吸が出来ること、です。
痛みの強い時には、まず痛みの改善が最優先となります。だから無理に良い姿勢をとろうとはしないでください。
下半身の問題の改善
下半身の問題の改善は、左右差の改善になってきます。
- 足首の左右差
- 膝の左右差
- 股関節の左右差
です。
自分では差がないように感じても、実際には差があることが多いです。専門家に見てもらうのが一番早いかもしれませんね。
下半身の左右差が整うだけで骨盤が整いやすくなり、上半身の症状まで改善していくことも多いのです。
そんなケースはたくさんあるんですね。
まとめ
骨盤矯正だけでは症状は改善しません。骨盤が歪む原因までの改善が必要なんですね。
そのためには上半身の問題・下半身の問題を見る必要があるのです。
これらの問題が改善すれば、骨盤も自然と整います。そして症状も改善していくのです。
自分で出来ることはあるので、一人で頑張ってみるのも良いでしょう。
でも一人では難しいと感じるならば、お気軽にご相談くださいね。