あなたの卵子が元気に育たないのは…
2019年08月21日
体外(顕微)授精に取り組んでも
- 空胞ばかりで採卵できない…
- 採卵できてもグレードの低いものばかり…
- 受精可能な卵子がとれても分割や着床しない…
こんな時はあなたの卵子に元気がないのです!
最近、「卵子に元気がない」といわれる方が多く来院されます。
なぜ、元気がないんでしょうか?
ちなみに卵子は排卵まで、以下のように成長するんですね。
卵子は卵巣で育ちます。原子卵胞から約100~120日かけて大きくなり排卵するんですね。つまり3~4か月前の身体の状態が卵子の健康に影響してくるということです。
この成長段階での不具合が、卵子の成長に影響を与えるんですね。
卵子に元気がない理由
このとき考えられる原因は、次の4つです。
- 脳からの指令
- 循環
- 栄養
- 排泄
これらのどこかに問題があるので、卵子が十分に育たない…
逆にこれらを改善できれば卵子は元気になります。
それぞれを具体的に解説してみますね
1.脳から指令が出ているか?
まず卵子を育てる指令が出ていないと、そもそも育ちません。そしてこれは「ホルモンの働き」によるのです。
脳からホルモン(LH、FSH)が出て
↓
血液に乗り、
↓
卵巣へ届いているか
この流れが出来ているか、です。
お薬でコントロールするのはこの部分ですね。お薬を使っているにもかかわらずうまく行かないのは、これ以外の原因があるからなんです。
2.血液循環がいいか
卵子も細胞です。細胞が育つには、まず卵子に栄養や酸素が届く必要があるのです。それを行うのが血液循環ですね。だから血液循環が良くないと卵子はうまく育ちません。
そしてホルモンも血液に乗って卵巣へ届くのです。神経ではありません。
だから血液循環が卵巣まで良い状態か、というのはとても重要なんですね。
子宮・卵巣への血液循環が悪い人は、冷え症の人が多いです。これは足への血液循環の枝分かれが、子宮や卵巣への血液循環になることが影響しているのです。
体温は動脈に乗って運ばれます。栄養や酸素・ホルモンも同じです。
足が冷えているという事は足へ熱が十分運ばれていない、つまり血液循環が悪いのです。そして足へ血液が十分流れていないと、卵巣へも十分流れていないんですね。
3.栄養
「栄養が足りているか」も大事ですが、「かたよって摂り過ぎていないか」「いらないものが多すぎないか」も重要なことです。
現代社会の特徴でもありますが、食生活のバランスが乱れやすくなっていますね。
- 加工食品や食品添加物からの悪い油や環境ホルモンの過剰摂取
- 糖質(炭水化物)の過剰摂取
- 慢性的なミネラル不足
何も気にせずに好きなものを中心に普通に食べていると、このような状態になってしまいます。
これは以下のような影響を身体に与えるのです。
- 身体を冷やす
- 女性ホルモンの質を悪くする
- 子宮や卵巣を硬くしたりダメージを与える(婦人科系の病気へ移行)
このように妊娠しにくい状況を作ってしまうのです。
そしてこれを改善するためにも次の問題が出てくるんですね。
4.排泄
身体の不必要な物(代謝産物や悪いもの、多すぎるものなど)が、しっかり体外へ排泄できているかです。
必要なものを身体に取り込んだり排泄したりする際も、ミネラルや酵素が必要なんですね。だから排泄するには、これらを取り込んでいるかも関係してくるのです。
悪い油や環境ホルモンは女性ホルモンに影響します。ほとんどは質の悪いホルモンで、さらにそれが過剰な状態になってしまいます。
こんな状態が持続すると妊娠できないばかりか、婦人科の病気にもなってしまいやすくなるのです。
だからいらないものはしっかり排泄出来ること!
これもとっても重要なんですね。
どうすればいいのか?
自分で出来ることとしては、次のようなことを行えるといいでしょう。
- 食事(必要な物の摂取、不必要なものをとらない
- 運動(特に卵巣への血液循環の改善)
- 睡眠(身体の回復力)
- 排泄の改善
これらに取り組み改善していくことで、身体は良い状態になるのです。
卵子の為、そして妊娠出産のためということよりも、「健康になるため」と考えるた方が結果が出やすいのです。健康ならばいろんな身体の働きがしっかり働いているからです。
自分で健康と思っていても妊娠に影響するような症状があるようでは、妊娠出産するには難しいのです。
この機会に自分に向き合って、「健康になるにはどうすればいいのか?」と考えてみるといいと思います。
自分でわからない人は当院までご連絡ください。一緒に改善して行きましょう!