ストレスと脳の機能~前頭葉~
2019年11月1日
前回は延髄についてお話ししました。
で、今回は運動について書こうと思いましたが、もう一つ大事な所を忘れてました。
それは前頭前野。
…、それってどこのこと?
そんな言葉が聞こえそうですね。
前頭前野とは
前頭前野とはどこのことでしょう。
それは脳の前頭葉というところの前の方の部分になります。
もうちょっと詳しく書くと背内側前頭前野ですね。
ここの機能がストレスのコントロールには大事なんです。
知っている人は知っているかもしれません。
(ごく少数だが…)
ここは認知に関係する部分です。
ストレスはいろんな感覚組織で察知します。それをストレスと認知しているのが、この前頭前野と言われるところなんですね。
ストレスはもともと
「脳の認知のクセ」
から派生すると言われております。
認知とはウィキペディアによると、このように言われてります。
「外界にある対象を知覚した上で、それが何であるかを判断したり解釈したりする過程のことをいう。意識と同義に用いられることもある。」
ここをコントロール出来さえすれば変わります。
今までストレスと思っていたことが、それほどのストレスじゃなくなるんですね。
前頭前野の研究報告では
先ほども書きましたが、前頭前野は認知をつかさどる部分になります。
この機能は脳の前頭葉の中の前頭前野にあり、正確には背内側前頭前野(DMPFC)と言わる所にあるんですね。
うつ状態から健康に回復した人の脳を検査したところ、
「この部分の変化が大きかった」
との報告も上がってます。
認知は思考や行動の決定に極めて重要な役割を果たすところです。
ストレスを和らげるには、ストレスを客観的に理解する必要があるのです。このためには前頭葉の働きを活性化させること。
そして前頭葉の働きは、ストレスに反応する偏桃体の働きを抑制することも分かってます。
扁桃体は前々回説明したように、ストレスに反応し交感神経のスイッチ入れるところ。
だから前頭前野をコントロールすることが、ストレスをコントロールすることにつながるんですね。
<前頭前野を活性化するには?>
前頭葉を活性化するには、まず脳全体を活性化する必要があります。
そして脳を活性化させるということは、脳の血液循環を改善するということ。
脳の血液循環の改善が、脳の神経細胞の活性化につながっていくんですね。
このために出来ることは結構あるんです。
- 自分で出来るもの
- 自分で出来ないもの
があります。
自分で出来るものを大まかに分けると
- 運動
- 脳トレ
- 腹式呼吸
- よく噛む
- 笑う
- 楽しいことをする
になってくるのではないでしょうか?
ネットで調べればもっとたくさん出てきます。
実は読書や食ベものでも変わるんですね。
その中から自分に合ったものを選べばいいだけです。
ちなみにできないものは施術を受けることですよ。
ダイレクトに脳の血液循環が改善します。
運動するときの注意
ただ一つ注意がありまして、それをお伝えしとこうと思います。
それは「効果をちゃんと測定すること」
何となく運動していてもそれなりの効果は得られます。
ただ場合によっては合わない運動もあるんですね。
それを回避するために、効果を測定するんです。
分かりやすいのは
- 柔軟性の改善
- 呼吸のしやすさ
です。
運動前と後で改善していれば、その運動は効果があるんですね。
これを基準に試してみるといいと思います。
「どれが合うかなぁ~」
それぐらいのつもりで軽くやってみてください。
これぐらいリラックスしてる方が絶対に良いですよ。
緊張は脳も緊張するからね。楽しんでやっていきましょう!
次回は運動の量の基準についてです。
どうしても聞かれるところなので、文章で伝えられる範囲で書いてみようと思っております。