ストレスと脳の関係性
2019年10月25日
ストレスはどこが感じるのでしょうか?
職業柄いつも考えてることなんですね。
辛い事や悲しい事があると、心が苦しくなる。
ホントに胸がふさぎ、呼吸さえしにくくなってくる。
そんな経験の一つや二つ、誰でもあると思います。
かくいう私も2つどころではありません。
そのたびに何度も苦しみました。
ホントに胸が張り裂けそうなこともあったし、
生きてる価値を見失いそうなこともありました…。
そんな時は頭が真っ白で何も考えられない
胸が苦しくしめつけられる。
胃が痛くなることも、おなかが痛くなることもある。
腰や足に力が入らず、立てなかったり
歩けなかったりすることもある。
湿疹やアレルギーの反応が強くなり、
痒みや喘息がひどくなることも
これだけいろんなところに症状があると、
全身でストレスを感じてるように思ってしまう。
人によってストレスからの症状の出方は違います。
だから全身で感じているのかもしれませんね。
でも実際のところはどうなんでしょう?
どこが感じているのか?
この辺は東洋医学と西洋医学では見解が違う所です。
…おっとその前に、これはどちらが正しいという事ではありませんよ。
それぞれに良い所があるからです。
ただ、どちらかというと
この分野はまだ東洋医学の方が有効の気がします。
あくまでも私の見解ですけどね。
でも今回は東洋医学の話ではありません。
西洋医学の観点から見てみると
西洋医学の観点からストレスによる身体への影響を見ていきます。
まずはストレスはどこが感じるのか?
西洋医学的にはやはり
「脳」
なのです。
脳の扁桃体というところで、
ストレスに反応するんですね。
扁桃体がストレスを感じると、これを視床下部に伝えます。
視床下部は脳幹の中の間脳というところにあり、
- 自律神経のコントロール
- ホルモンの分泌、
- 情報伝達
にかかわってきます。
脳にストレス情報が伝わると
するとどうなるか?
脳はストレスから身を守るために、
交感神経を活性化させます。
いわゆる「戦う」か「逃げる」かという反応を起こそうとします。
- 血圧をあげ心拍数を高める
- 消化機能を低下させる
- 血管を収縮させる
などの状態を作り出し、身体を守ろうとするんですね。
この状態は身体にとっては緊急事態なのです。
だからこの状態が続くと危険なんですね。
ずっとストレスを受け続けてしまうと…
ずっとストレスを受け続けると、問題が発生するのです。
扁桃体が委縮するんですね。
そうなるとどうなるか?
ストレスにも過敏になってくるのです。
普段だと大丈夫なことでも過敏に反応してしまう。
そんな状態になってしまうのです。
身体にかかるストレスには2種類ある
ところで身体に負担がかかるストレスは大きくわけて
- 頑張るストレス
- 我慢するストレス
の2種類になります。
それぞれ負担のかかる所が違うのですね。
それぞれの違いを見ていきましょう。
頑張るストレス
頑張るストレスは主に身体のストレス反応が強くなります。
目標達成のために頑張るなど、
自分が主体的に頑張るときに働きます。
こちらはストレスホルモンの中でも主に
アドレナリンが働きます。
我慢するストレス
我慢するストレスは主に心のストレスが強くなります。
なにかを耐え忍ぶ状況が続くと、
この状態になっていきます。
このときはストレスホルモンの中でも
「コルチゾール」
の働きが強くなります。
受け身的な状態で働くホルモンですね。
コルチゾールとは副腎ホルモンの中の糖質コルチコイドと言われるものの一つ。
その働きは血圧や血糖を高くして、
ストレスに対応しようとすること。
短期的なら問題ないですよね。
でも長期的だといろんな問題が発生してきます。
我慢するストレスが長期的に続くと
我慢するストレスがかかり続けると、身体には負担がかかり続けていくのです。
高血圧・高血糖の状態が続くんですね。
高血糖は身体の糖化を促します。糖化は身体をもろくします。
これは身体の酸化とともに、身体を老化させていくのです。
そしてもっと問題なのは、
短期記憶の要である海馬を委縮させてしまうこと。
これは研究結果でも報告されてます。
そして海馬の神経細胞にも
ダメージを与えてしまうんです。
神経伝達に影響する。
考えただけでも怖いです。
そして幼少期にここにダメージを受けると、
学習障害などの問題を発生する確率が高くなるとも報告されてます。
どうすれば良いのか?
このようなストレス反応
西洋医学的にはどうすることも出来ないのでしょうか?
実は扁桃体や海馬へのストレスをコントロールする部分もあるのです。
それは…、
ちょっと長くなったので次回に続きますね。