タイミング療法で考えるべき5つの条件
2019年08月11日
タイミング療法が有効に効果を出すには5つの条件があります。
まずその前にタイミング療法について簡単に述べてみますね。
タイミング療法とは
タイミング療法とは、排卵のタイミングに性行為を合わせることで自然妊娠の受精や着床の確率を上げる療法です。
一般的な不妊検査で問題ない場合に勧められる方法で、基礎体温は測る必要はあるのですが、身体にかかる負担は全くありません。
病院には行かなくても、ご自分で行っている方も多いですよね。
ところでタイミング療法で結果が出るには、いくつかの条件があります。自分でわかるものもありますし、病院検査でしか解らないものもあります。
タイミングが有効な5つ条件
タイミング療法が有効な条件として次の5つがあります。
- 排卵がある
- 質の高い卵子である
- 卵管の通りがある
- 精子の状態が良い
- 子宮内膜がしっかりと育っている
いずれも妊娠するには重要な要素になります。
1.排卵がある
排卵があるかどうかは基礎体温を測っているとわかります。基礎体温で高温期があれば排卵はしている状態です。
2.質の高い卵子である
卵子の質が高いかどうかも基礎体温でわかります。質の高い卵子が作れている時は、低温期と高温期がはっきりと分かれて、しかも高温期がしっかり持続します。
3.卵管の通りがある
これは卵管造影だけでは不十分です。画像上は通っていなくてもフーナーテストでは問題ない場合もあります。また一時的なつまりで時期を変えて検査すると、卵管が通っている場合も沢山あります。
4.精子の状態が良い
これは精子の量や運動率が良いという事です。病院での検査で調べる必要があります。
良くない結果が出ても心配しないでください。栄養や生活習慣の改善で精子の状態は改善することが本当に多いんですね。
5.子宮内膜がしっかりと育っている
これも基礎体温である程度わかります。
子宮内膜が育つには、ホルモンが充分分泌されることが重要。しっかりホルモンが出ているならば、基礎体温がきれいに低温期と高温期に分かれてるんですね。
タイミングの取り方
タイミングの取り方には
- 自然周期でとる方法
- 排卵誘発剤を使う方法
があります。
どちらが良いという事ではありません。自分の身体に合わせて取り組んでいけば良いんですね。
自然周期でのタイミングのとり方
まずは基礎体温を毎日測り、自分の生理周期を知ることが必要です。生理周期を知り排卵日がわかれば、排卵検査薬でタイミングを計りながら行います。
正確さを期すならば、次の事を行うといいですね。
- 病院で卵胞の成長具合をエコーで確認する
- 血中や尿中のLHホルモンを調べる
- 子宮内膜の厚さをエコーで確認する
これらを行うことで正確な排卵日を予測できるんです。
排卵誘発剤を使うタイミングのとり方
飲み薬や注射によル排卵誘発剤で排卵を促し、排卵日や排卵時間を予測して行います。
薬を使う以外は自然周期でのタイミング療法と同じです。
タイミングを取るときの注意
タイミングを「合わせ方」と「合わせる前」にも注意があるんですね。
タイミングの合わせ方
このときの注意は1回で合わせようとはせずに、次のような工夫を行うと確率が上がります。
- 排卵日前後に一日おきに計3日
- もしくは排卵日前後に続けて4日
1回で合わせようとすると、タイミングが合わない場合も多いです。
タイミングを合わせる前は
中にはタイミングだけ合わせ、それ以外は全然性交を行わない人もいます。
これでは女性器の妊娠に対する感受性が下がってしまうんですね。
また男性は定期的に精子を出していないと精子をつくる機能が低下します。
なので過度の禁欲は控えましょう。
タイミングを取らないときでも楽しんで性交を行う方が、タイミングが合うことが多くなります。
性交を楽しめば身体はリラックスして妊娠を受け入れやすい状態になれるんです。リラックスすることで子宮が柔軟になり血液循環も良くなりホルモンの分泌も盛んになるからです。
しかし義務的におこなっていると身体は緊張しますので、子宮が硬くなったり血液循環が悪くなったりホルモンの分泌も低下します。こんな状態では妊娠を受け入れにくい身体になってしまうんですね。
タイミング療法の限界
タイミング療法は卵子と精子の出会う確率を上げる方法です。
ですから精子と卵子が出会っても受精や着床・受精卵が分割できる状態になければ、いくらタイミングを合わせても妊娠出産できません。この場合はまず原因となっているものを改善する必要があります。
その原因となるものとは、次のようなことです。
- 卵胞の質
- 精子の質や量
- 子宮内膜の厚さ
- ホルモンの分泌
- 血液循環の悪さ
- 栄養不足
他にもいろんな要因が考えられますが、中でもこれらの改善がとても重要です。
このような原因がある場合、女性の場合は生理周期の乱れが出ていることがほとんどです。さらに冷えや便秘、腰痛、肩こりを伴っていることも非常に多いんですね。
男性の場合は生活習慣の問題が非常に大きいです。疲労がたまりすぎて精子をつくるエネルギーが足りなかったり、栄養不足だったり…。
これらの原因のほとんどは自分で改善することが出来ますよ!
これらが良くなってくると生理周期が整ってきます。身体が良くなった状態でタイミング療法に取り組むと、結果が出る場合が多くなるんですね。
最後に
タイミングを合わせる場合、いろんな注意を気を付けると確率が上がります。
でもいろんなことを気を付けていても妊娠出来ない場合、それは身体や心の状態に問題があることがとても多いです。
身体の問題のほとんどは自分で解決できるのです。
あとはやるだけですよね。
心の問題は一人では難しいです。何が問題かまず知ることが必要ですね。
自分一人ですべて解決しようとすると、大変な場合が多いですね。ここにはパートナーの協力がとても重要になってくるのです。そして私たちもその手助けをさせていただきます。
一人で悩む時間はもったいないです。時間がどんどん過ぎていくだけだからです。
勇気を出して行動してみませんか?
勇気を出して踏み出したその一歩が、あなたの未来につながっています。