不登校のお子さんへのかかわり方

2019年11月19日

不登校のお子さんはこう思ってることが多いです。

「こんな自分なんかじゃ生きてる価値はない!」

チョッと極端に聞こえるかもしれません。

でもこれ、本当にそう思っているんですね。
引きこもりや不登校の子供の実に8割ぐらいは、心の奥でこう思っているんです。

心の奥で思ってることが私になんでわかるのか?

私にも行けない時期があったからなんですね

私にも行けない時期があったのでわかるんです。
ちなみに私の場合は大学時代でした。その時期は確かにそう思ってましたから。

普通よりも遅かったみたいですね。

周りの人から自分の事を責められてる気がして、とても苦しかった…。

だから自分以外みんな敵、そんな気持ちで毎日生活してました。当然気持ちはいつもささくれ立っていて、ちょっとのことですぐキレたり傷ついたりしてました。

「もういつでも死んでいい。」そんな気持ちでもありました。

改善してしまうとバカみたいと思えるけど、
その当時はホントに真面目にそう思ってた。

だから自傷行為に走ってみたり、やたらけんかっ早くなったりもしたんですね。

「もう自分なんかどうなってもいい!」
当時の自分は本気でそう思っていたんです。

自分での改善は難しかった

今考えると「そんなこともあったよね」と思います。

ただその当時にはそれしかなかったし、自分じゃ気づけないし…。

とてもじゃないがそれ以外のことは考えられませんでした。
もう必死なんですね。

自分を守ることに!

誰にも認めてもらえないと感じている自分を必死に守っていたんですね。

なぜこんな状態になっていたのか今ではわかります

なぜこんな状態になっていたのか?
今ならばわかります。

それは自分の価値観が強すぎたんですね。

  • ~せねばならない
  • ~あるべきだ

この様な価値観で身動きが取れなくなっていたんですね

これを心理学では規範が強いと言うのです。
簡単に言うと融通が利かずまじめだったんですね。

それが強すぎて、出来ない自分がいると
「もう終わりだ…」
と思ってしまう。

だからどんなに良いアドバイスや正論を言われても、
逆にそれが出来ないから苦しくなるのです。

言われれば言われるほど、苦しくなってしまうんですね。

だから
「自分の苦しい気持ちを誰も分かってくれない」
となっていたのです。

この時に必要だったのは

この段階では正論や良いアドバイスは要らないんですね。
かえって解決の邪魔になってしまこともありますから。

では何が必要なんでしょうか?

それは受け容れてあげることです。

「大丈夫だよ」
「そのままでいいんだよ」

苦しんでいる子供の気持ち認めて、ありのまま受け容れることなんですね。

「死にたいと思っているくらいツラいんだね、悩んでいるんだね」
「誰にも認めてもらえないと思っているんだね」

子供の気持ちに気づいてあげる。
それを認めて受け入れてあげる。

そうすればお子さんの気持ちは癒され緩んでくるのです。
緩むから自分自身に向き合える余裕が出てくるんですね。

そこで初めて前に進む気持ちが湧いてくる。

そのためには

毎回繰り返しますが、そのためには親自身の気持ちも大事なんです。

親が子供の気持ちを受け容れるには、親自身も自分の気持ちを受け容れることが必要なんですね。

いい事だけではありません。嫌だな~って思ってるところも受け容れるんです。

心理学では
自己受容=他者受容
と言われてます。

自分を受け容れる量だけ、他者を受け容れられるのです。

自分を受け容れるには、まず自分の感情に気づくこと。

  • 子供の事で不安になっている自分がいる
  • 何とか解決してあげたいけどどうしていいのかわからない
  • 子育てが悪かったかな…
  • 世間の目が気になる

いろんな感情があると思います。

見てみぬふりをはダメですよ!
自分の気持ちに気づいてあげてくださいね。

「私はこんなことで悩んでいるんだなぁ~」
気づいたら認めて許し受け容れてあげましょう。

ここから解決が始まるから!

起立性調節障害について知りたい方は「起立性調節障害」のページをご覧ください。

不登校について知りたい方は「不登校」のページをご覧ください。