起立性調節障害で頭が痛くなるのはなぜ?
2019年08月30日
朝起きあがれない起立性調節障害。
起きようとすると頭が痛くて、とてもじゃないが起きれない…。
頭痛なのに頭痛薬はほとんど効かない。
けれど時間が経てば良くなってくるんです。
何で頭痛薬が効かないのでしょうか?
いろいろお薬を変えても効果なし。
それには理由があるのです。
原因が一般的な頭痛とは異なるからですね。
仮説ですが私が思っていることを書いてみますね。
頭痛の原因
起立性調節障害の頭痛の原因は
- 身体の問題
- 心の問題
の2つになります。
身体の問題で出ている頭痛であれば、病的な頭痛でない限り
- 筋緊張性
- 血管性(神経原性炎症性、もしくは血管の異常拡張)
の2つに分けられます。
緊張型ならば筋肉が緊張し緩むことが出来ない
血管性ならば神経の炎症や異常拡張
どちらにせよ身体の問題であれば頭痛薬が効くことが多いのです。
薬が効かないのは
そして薬が効かない理由も必ずあります。
その一番の原因は心の問題
私は起立性調節障害は心の問題が大きいと思っております。
それは早期に見た症状では身体への対応で改善するが、長期になると身体だけでは難しく心のケアも必要だからです。
当然身体の問題もあるのですが、その割合は心の方が圧倒的に大きい。
だから身体を整えても、お薬を使っても変わらないのです。
お薬では考え方や捉え方は変わらない。
だから効かないんですね。
心の問題とは
心の問題っていうと怖い気がする人も多いですよね。これは精神病棟的なイメージを想像してしまうからだと思います。
でも実際にはそんなに稀なことではなく、
だれでも起きているんですね。
「緊張するとお腹が痛くなる」
これも心の問題です。
起立性調節障害の場合は、その問題が強く出ているだけなんですね。
自分の中の捉え方の問題で、現状起きていることが自分で処理できないのです。
具体的に言うと
- 学校に行きたいのだけれども、行くのが怖い。
- 行けない自分にダメ出しをするし、さらに苦しくなる
- 朝になるたびに今日こそは学校の行かないとやばい、というプレッシャーに耐えられない。
最初はちょっとしたきっかけですが、それも今まで我慢し続けてきた結果。
我慢して頑張って頑張りすぎてもう耐えられなくなったから、症状が出たんですね。
症状があると休むことが出来るけど、休む自分にダメ出しをしてしまう。
こうなると学校を休んでいても、気持ちは全然休んでいない。
だから回復しないんですね。
これだと拗らせてしまうんです!
問題が心の葛藤(考え方や捉え方)だから、お薬では全く改善しないのです。
しかもこの葛藤、お子さん自身も無意識で行っている。
そして親の方は「怠けている」とか「気合が足りない」とか、その程度にしか思えない。
ただ体験したことがないので、理解できないのは仕方がないこと。
でもその考え方がお子さんをさらに苦しめているんです。
だから改善が難しいんですね。
そして親が何とかしようとすればするほど、長期になっている起立性調節障害ほど改善しなくなるのです。
それは苦しんでいる子供に、さらにプレッシャーをかけるから。
だからいつまでたっても改善していかないんですね。
改善するには
必要なのはそんなお子さんの気持ちを受け止めてあげること。
それだけなんですね。
ただそれがなかなか出来ない。
それは親も焦ってしまうから。
- このまま続いたらこの子の将来はどうなるのか
- 私の育て方が悪かった
- 世間体が悪い
そんな気持ちが出てしまうんですね。
だから一生懸命に子供に世話を焼く…。
これが子供の回復を邪魔してしまう…。
親の立場で考えると仕方がない所。
ですが、これが返ってお子さんには負担になるのです。
お子さんの回復のためには、お子さんの気持ちを受け止めることがどうしても必要なんですね。
これさえ出来れば必ず回復に向かいますから。
そのために必要なのは
そしてそのためには、親御さんも自分の不安に向き合う必要がある。なぜならそれがあるのでお子さんの回復を待ってられずに、つい世話を焼いてしまうのですから。
まずはご自身の不安に気づいてください。不安があるのは当たり前のことですから。
そしてそんな自分を認めて許してあげてください。それが出来るだけで親御さんの不安は減っていきます。
そして不安が減れば、お子さんを受け容れることも出来るようになってくるのです。
完全に受け入れられなくても良いのです。受け入れようとする努力が、お子さんの気持ちに安心感を作り出すのです。
これが出来るかできないかで、起立性調節障害からの回復は全然異なってくるんですね。
大丈夫です。お子さんを思うあなたなら、きっとできますよ!